2026.02.16
春を告げる花 ― 行事を彩る、早春のしつらい ―
底冷えの厳しい二月の京都。
けれど町のあちこちでは、春の訪れを告げる花や枝ものが、静かに季節の移ろいを伝えています。
お花とともに日常のなかにある“兆し”を大切にしながら、少しずつ春を迎え入れる支度をしていきましょう。
京都の早春を、花とともに
冬から春へ
― 枝ものが語る季節の境目
二月の花あしらいで欠かせないのが、梅や木瓜、桃などの枝もの。まだ固い蕾の姿には、これから訪れる春への期待が込められています。
あえて咲ききる前の枝を選び、 日ごとに変わる表情を楽しむのも、この季節ならではです。
梅の香りに春を知る
― 旬の梅花を楽しむ
京都の二月を語るうえで欠かせないのが梅の花。北野天満宮をはじめ、市内各所でほころび始める梅は、 寒さの中でも凛と咲く姿が美しく、古くから愛されてきました。
アレンジメントにも梅を取り入れると、ぐっと季節感が増します。
早春の花
― 菜の花・水仙・ラナンキュラス
黄色い菜の花や、清らかな白の水仙、柔らかな花弁を重ねるラナンキュラス。二月の花々は、色も姿もどこか控えめで、 冬の空気にそっと寄り添うような美しさを持っています。
落ち着いた和の空間に飾れば、静かな明るさを添えてくれることでしょう。
初午
― 実りを願う、赤の花と枝もの
二月最初の午の日に行われる初午は、五穀豊穣や商売繁盛を願う行事。京都では稲荷信仰と結びつき、赤を基調としたしつらいが好まれます。
南天や実もの、赤みのある花を添えることで、 行事の意味を花で表現することができます。













